農業への想い
農業は貴重で魅力的、そしてなくてはならないもの。
人々が口にしている様々な食材は、地球がもたらす自然の恵みから生み出されます。
そこには、職人の汗水流して作り上げられたそれぞれ感動のストーリーがあります。
人類は自然と共に歩み、食物を育て生きてきた。日本人はずっと農業をしてきたのです。
弊社が農業を始める頃、世の中は少子高齢化、後継者不足、食料自給率低下など様々な問題がありました。
伝統野菜が作られなくなったり、若い世代になるにつれて土に触る、食べるそういった行動も過去からみても少なくなってきていました。
先人が作り上げてきて、誇れられていたものが消えていく。こんな悲しい事はありません。
私(アグリチーム宮澤)の祖母が天龍の山奥でずっとお茶農家をしていました。
そこは、あくま手摘みにこだわり村人みんなで助け合い時期なるとお茶の収穫で活気がありました。
独特の苦みがありとても美味しいもので幼いころから大好きでした。
しかし、時代が過ぎゆくと共に村は過疎化、世の中で熱いお茶を入れて飲むということも世の家庭で少なり、ついに祖母もお茶を作ることをやめてしまいました。
そのような現状にショックを受けたと同時に、こうして薄れていく文化や伝統をなんとかしなければいけない、農業をもっともっと活気づけていかなければいけないと使命感のようなものを強く感じました。
テクノロジーの進化で世の中はとても便利になり、パソコンや携帯電話などネットワークツールの普及によって昔よりもずっとコミュニケーションが取れやすくなりました。
しかし、どうでしょう、便利になった反面、発生する問題もあります。都心部への移住による村の過疎化、地球温暖化、生活様式の変化、現代化によって複雑になってくる人間関係やストレス等、多くの新たな課題も生まれています。
周りを見渡せば、携帯やパソコンとにらめっこで夢中になっている。今の世の中は生きやすいでしょうか。
農業は、つらい過酷、汚れる、儲からない、仕事としては今の変革する世の中のイメージではあるかもしれません。
しかし、自然の恵みの有難さ、土に触る、生命を感じる、人と人が関わり合い"温かい"コミュニケーションが身近にある、それらがとても強力に存在する仕事であると共に、複雑化してる今こそ必要な仕事でもあるのです。
各々の地域でそれぞれの文化や作物に誇りを持ち、ツールに頼らず人と人が温かいコミュニケーションでつながり協力する。
真の"温かい"文化とコミュニケーションを今一度活性化したい。日本人として、大切にしなければならない謙虚な姿勢と思いやる心を次世代へつなげたい。思っているだけでは始まらない、何も変えることができないと感じました。
そんな中、代表に出会い、農業を始めました。農業はとてつもない可能性があり、活気と勢いがあります。
時には、自然災害、時には病害虫など、供給されるまでに想像を絶する過酷な弊害もあります。
しかし、困難だからこそやりがいも生まれる。うまく作物が育ったときの達成感はものすごいです。
農業技術も革新し、作業も機械化され、作物の消費のされ方も時代と共に変化しています。
ソラーレはイタリア語で太陽の光を意味しています。太陽の光は、温かく、人にも作物にも活気、そして笑顔をもたらしてくれます。そんな太陽の光のように、関わる人々や地域すべてを明るくしていきたい。
今の時代だからこそ出来るカッコイイ農業を、活気と勢い、思いやりをもって地域から日本を活性化する、強くて熱い想いを持って皆で日々作物を育てています。

ソラーレのシンボル太陽
土づくり、そして人づくり
土づくりと人づくりは同じです。
人は感情を表情から感じることが出来ますが、作物には感情がありません。
だからこそ、愛情を持って育てるのです。
作物にとって要となるのは土です。土ですべてが決まるといっても過言ではありません。
そして、その土を作り上げるのは人であり、その人がこだわりや愛情をもって作り上げれるかが重要なのです。
良いものを作り上げるには、人間形成が非常に大切です。
一人ではなかなか難しい、周りの皆に支えられ、協力して良い土と作物を作り上げます。
弊社では、10代から80代の幅広い年齢層の大切な従業員がいます。
皆、作業を通じて、コミュニケーションを図り作物の成長と共に温かい人間作りをしています。
若者が高齢者に元気を与える、高齢者が若者に知識と知恵を与える。そうして日々成長しています。
そして、その土台となる土には強いこだわりがあります。
良い作物は良質の土壌から出来ます。
良い土とは何か? もちろんそれは作物がしっかり根を張り、養分を吸える環境にある事です。
それには、土を豊かにしなければなりません。
豊かとは、土を団粒化するということです。団粒化された土壌は、酸素が行き渡り、水はけ、水持ちが非常に良いです。
土づくりにおいてキーとなるのは、いかに土を団粒化させるかなのです。
そこに、強いこだわりがあります。
土壌には1gあたり1億以上の微生物がいるといわれています。これはとてつもない数です。
そして、この微生物の働きによって豊かな土は形成されます。
微生物がいないと良い土は出来ないのです。だからこそこの微生物の働きに注目し、彼らを有効に生かす農法に重点を置いています。
一般的は、微生物は有機物を餌にします。なので、農家は堆肥などの有機物を畑にすき込みます、堆肥にも色々と種類があり
・家畜堆肥(豚糞、牛糞、馬糞、鶏糞etc...)
・植物堆肥(バーク堆肥、敷き藁、ケイントップ、もみがら燻炭etc...)
双方ともに同じ有機物ですがそのパフォーマンスには差があります。
当圃場では、各土の状態を見極め、堆肥を選別しています。
多くは、緑肥による土づくりです。

堆肥にはそれぞれ種類と特徴があります。

それら有機物畑にすき込むことにより微生物の餌として供給されます。
緑肥の効果
緑肥と微生物により減農薬を実行しています

ハウス天井に届くほどに育てる緑肥ソルゴー、その根は1m以上張り、土の中の硬い硬盤を破壊する。
張られた根に酸素が入る隙間や水の通り道が出来ます。
また、これを畑にすき込むことにより、粗大有機物つまり微生物の餌となり、どんどん土が豊かになっていきます。

ハウスも露地も一面ソルゴー、無数のソルゴーによって土に酸素が行き渡り多量の有機物が補えます。
硬盤を砕くといった効果は緑肥ならではです。

アブラナ科である辛神、特定の病害虫が発生した圃場への燻製効果 殺菌

トウモロコシとマリーゴールドの混合栽培、トウモロコシはソルゴーと同じイネ科で硬盤を割り、酸素供給。
マリーゴールドは根から出る殺センチュウ効果

ダブルですき込むことによって、多量の粗大有機物

左マリーゴールドの根 右トウモロコシの根